常念岳〜蝶ヶ岳 Mt.Jonendake - Mt.Chogatake / by SHIMPEI

8月頭の夏真っ盛りの日に北アルプスの常念岳~蝶が岳を縦走した時の記録。金木犀の香る季節となってしまっては只々夏の光が眩しいのだけど。今年は夏らしい日が少なかったせいで、今思えば殆ど天気の崩れなかったあの休日は貴重だった。

三俣登山口から入り、1日目に常念小屋、2日目に蝶が岳ヒュッテでのテント泊をして三俣に戻るという計画。車で登山口まで行く場合、なるべくピストンを避けようとすると、意外と選択肢が限られてくるのは自分の情報収集不足なのもあるのだろうけど、悩ましいんだよなぁ。

道中は晴れたり曇ったり、ガスがかかったり、結果的に雨に降られることは殆どなかったのだけど、景色が刻々と変化する飽きない登山だった。初めて見る霧の中のホシガラスや、ハイマツの雌花の深い赤紫が新鮮な驚きを与えてくれる。

実はMakina67とか素敵なカメラを去年あたりに買ってから、ちょくちょく山へ持ち出してはいるものの、中判の画質を持て余している感じがして今ひとつピンとくる写真が撮れていない。そもそも操作に慣れない。その割にまぁまぁ重くて(1.3kgくらい)全体的に割に合っていない感じがしている。(67の中判にしては圧倒的に軽いのは分かっているけど)いつか使いこなせる日が来ることを信じて使っていくしかないかなぁと思いつつ、その前に壊してしまいそうで怖い。

今回も途中行程ではほぼ全員に抜かれ、からがらにしてその日の目的地に辿り着くという山行だったはずなのに、これくらい時間が経つと辛かった思い出はほぼ消え去って、ほとんど良かった記憶しか残っていないのが山の不思議なところ。写真を見返しても朝の澄んだ空気の冷たさや、霧深い森の湿度は思い出せるのに、いやむしろそっちの記憶が増強されて、美化された情景が体力的に辛かった記憶を上書きしているに違いないと、その他の途中行程を全く思い出せないのでそういう事にして納得している。

車だったので帰りに松本市内へ寄り道。四柱神社近くの「おきな堂」が料理も内装も素敵で、正に我々が求めていたお店だったので、最高の締めくくりで今回の登山を終えることが出来ました。
やっぱり長野っていいなぁ。