双六岳 Mt.Sugoroku / by Yuri Miyata

夫の仕事の都合上、世間よりも一週間早い夏休み。
どこにも行かず、計画も立てず、とりあえずもうすぐ始まる展示の準備をしなければならないのだが、毎日エアコンの風にあたって過ごしていると、どうもグダグダしてしまい重たい身体が動かない。

1回山登ってリセットしようと、北アルプスの双六岳へ行ってきました。
昨年行った燕岳と同様に、今回も夜9時過ぎに出発して高速出口手前のSAで仮眠し、
早朝に登山口へ移動。結構ハードに思われるけれど、夜の高速は渋滞が無く、私たちは早朝に出発するよりも楽に行くことが出来るのです。

コンビニに寄ったりして登山口駐車場には7時頃に到着。
平日だったけれど1番近いの無料駐車場はすでに満車で、さらに離れた駐車場に停めることになってしまった。駐車場から登山口(新穂高指導センター)までは30分程歩いて山を越えなければならなく、そしてこの山が思っていたよりもハードで、結局出発は予定していたよりも遅い8時10分となった。

平坦な砂利道をてくてく1時間程掛けて歩き、最初の目的地であるわさび平小屋に到着。
日差しが強く既に暑さでバテかけていたところに嬉しいご褒美が!
キンキンに冷えたトマトとバナナを食べて体力回復したところで、次の目的地鏡平山荘へと向かう。

鏡平山荘までは、途中の休憩スポットの秩父沢とシシウドヶ原を通過し、3時間半くらい。
そして今日はその先にある双六山荘へ2時間半くらい掛けて向かう予定。計6時間。写真撮ってたらそれ以上だ。

テント泊のため少し遅くなっても明るいうちに到着すればなんとかなるが
双六山荘の夕食は19時までなので、なんとしても18時には到着しておきたい。
夜ご飯を楽しみに黙々と登っていきました。

途中下りの方がすれ違い様に励ましてくれるのがなんとも嬉しい。
みんな頂上の景色を存分に味わった晴れ晴れとした表情をしている。(うらやましい!)

もう少し頑張ればかき氷あるよーとか山頂は最高だよーとか、
午後3時ごろから雨ふるから気をつけて、といろんな方が情報を教えてくれる。

昼から雨っぽいことは天気予報で確認してたけれど、すごく山に詳しそうなおじさんの言葉はiPhoneアプリよりも説得力がありました。

途中50後半くらいのご夫婦とペースが同じで、休憩箇所で互いに会話しながら登ることに。
お二人とも同じ双六山荘を目指していて、縦走して2泊するらしく、私たち以上の大きなバックパックを背負っていました。

後々話を聞いたら、山岳会に所属している超ベテランの方で、大きな荷物は背負った瞬間自分が潰れてしまいそうなくらいの重さだった。(年齢も60後半だった、若いな。)
酒のつまみがたくさん詰まっているんだよ。と良い笑顔で話してくれました。

途中のシシウドヶ原のベンチで持ってきたお昼ご飯を食べ、鏡平山荘に到着したのは14時半。
18時までには双六山荘になんとか着きそうで一安心。
私たちよりも先に鏡平に到着していた山岳会のご夫婦は山荘のホットコーヒーを頂いていた。

私の歩くスピードが遅いため、私たちはコーヒーを頂いてる場合でなく、少し休んでからすぐに出発。その先の登山道は、天気予報通り空が暗くなり周りの景色が全く何も見えず、今にも雨が降りそうな空気が広がっていた。

でも幸運なことに日差しが無いため暑さで体力を奪われることが無く、そして、霧で先が見えないためあんなところまで登るんだ、、と無駄に絶望することも無く、自分のペースでゆっくりと登ることができました。

途中後ろから、追いついてきた(歩くの早い)山岳会ご夫婦の会話が聞こえてきた。
今日は雨降らなそうだねー。

そうなの??と思ったが、ベテラン夫妻が言うなら間違いないだろう。
前半ですれ違ったおじさんの雨情報は一瞬で頭から消去して、雨が降った時にすぐに出せるようにバックパックの上の方に入れ直していたレインウエアを、元の奥の方に押し込んだ。

日差しもなく、視界も良すぎず、すぐに体力無くなる私にとっては好条件な山登りでした。

まだなのか?まだなのか?と目の前に現れる山を越え続け、体力も限界になってきた頃、カラフルなテントがやっと見えてきました。
遅いから先に行って受付しておいてくれてもいいよ、と夫に提案してみると、
オッケーとスタスタと歩き出しあっという間に見えなくなってしまった。

無事到着し、テントを張って一休みしていたら既に18時を過ぎていて、周りではたくさんの人がお酒を飲みながら夕食を楽しんでいました。
少しでも荷物を軽くしたい私たちは、山小屋で夜ごはん。テント泊でも山小屋の中で温かい夕食を食べれるかどうかは、登山計画するときの大きな判断材料の一つだ。

双六山荘は、19時までなら何種類かの軽食メニューがあるのでとても助かりました。

食後、流し場で歯磨きしていると、山岳会のおじさんが嬉しそうに水を汲みにやってきた。これから夕食の支度らしい。
テント場に戻ると、奥様が二台の大きなバーナーを使って慣れた手つきでご飯を作っていました。

私たちは明日が早いのと今日の疲れもあって、
外から賑やかな話し声が聞こえる中、早々に就寝。

午前3時半ごろアラームで目を覚ますと、既に起きて支度をしている人の声がちらほら聞こえてきた。
私達も起きて準備を始め、4時15分頃に真っ暗な中、ヘッドライトを点けて出発。
また戻ってくるため、いらない荷物はテントの中に置いてかなりの軽装備で向かいました。

双六岳山頂までは1時間半くらい。
途中で日が昇り空が明るくなると、昨日全く見えなかった景色が姿を現してくれた。

5時半山頂到着。
縦走している方も多く、2800Mまで来て一泊で帰るのは少し勿体なかったな。。

写真撮って大パノラマを存分に楽しんでから速攻で下山。
登っているおじさんが、いい写真とれましたか。とワクワクしながら挨拶してくれた。

テント場に戻ると昨日たくさん並んでいたテントは半分くらい無くなっていて、
山岳会ご夫婦は朝食の準備をしていた。ゆっくり出発するらしい。
挨拶してから私たちもテントを片付けて下山。

この日は21時までに家の近所のレンタカーショップまで戻らなくてはならないため、なんとしてでも15時までに登山口に到着していたい。8時間くらいかけて登った長い道のりを勢い良く下っていきました。

昨日は霧に包まれていた鏡平山荘。

双六岳登山道は途中に山荘や川があり、タオルを洗ったり足を冷やして生き返ったり、
何よりも水に困ることがなくとても助かりました。

いつもなら楽な下りも足が疲れてくると、だんだんとスピードが落ちてくるのだが
今回は夏から始めたヨガ効果なのか、ゾーンに入っていたのか、
いつも程疲れることなく、すいすい歩いて予定より30分早い14時半に登山口に戻ってくることができました。(でももっとのんびりした登山したいなぁ。。)

しかしここ(登山口)から駐車場まで、また一山越えなくてはならない。
水だけ持って車とってくるから、ここで荷物を見といて、と夫に提案された。
おそらく私も一緒に行くと時間が掛かるからだろう。とはいえヤッター!

車に乗って久しぶりにiPhone見たらオリンピックが開幕していました。
そして暑さも増していました。。
エアコン付けて頑張らなくては。
また身体が重たくなったら山へ行こう。